この記事では、2018年に『週刊少年ジャンプ』14号から連載を開始した、
『呪術廻戦』の第9話「呪胎戴天ー肆ー」について、あらすじやネタバレについて解説しています!
2020年からアニメも開始し、様々なグッズ展開もされて超人気作品となった『呪術廻戦』ですが、意外と「原作はまだ読んでいない」「アニメの続きを知りたいけどどんな話か分からない」という方が多い様子。
- 『呪術廻戦』って気になるけどどんな話か分からないから知りたい人
- 『呪術廻戦』のアニメから入って漫画が気になっている人
- ジャンプ本誌などで途中から読んだので『呪術廻戦』の第1話からちゃんと知りたい人
オタク★コレクションではそんなあなたのために!
今からでもジャンプ本誌の最新話に追いつけるように、用語の解説やネタバレも含めて第1話から順番に解説しています!
この記事はその第9話「呪胎戴天ー肆ー」についての解説ですよー
漫画サイトなどで「1巻(7話まで)」は履修済みという方は、8話からの解説をご覧くださいね!
目次の最期に各話へのリンク集を用意してるから、アニメの続きが気になる人やアニメで分からなかったところがあった人は、気になったお話から解説を読んでみてね!
『呪術廻戦』とは?
『呪術廻戦』は、作者:芥見下下先生により2018年から『週刊少年ジャンプ』で開始、
2021年9月時点で第159話まで連載、コミックス16巻まで発売されている少年漫画です。
アニメも1期第1クールが2020年10月・第2クールが2021年1月より放映されていて、
アニメ1期全24話で原作8巻63話までの内容が描かれています。
人間の負の感情から生まれる化け物「呪霊」を「呪術」を用いて祓う「呪術師」たちの闘いを描いた、ダークファンタジー・バトル漫画
リンクを押すと解説部分に飛びますよー
2021年12月24日には、『呪術廻戦』の前日譚にあたる『劇場版 呪術廻戦0』(原作:『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』)も決まっており、呪術廻戦ワールドはまだまだ広がりを見せてくれます!
漫画を未読の方は、下のリンクから全巻無料で読む方法を公開していますので、チェックして下さいね♪
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『呪術廻戦』第9話「呪胎戴天ー肆ー」のあらすじ
ここからは、漫画『呪術廻戦』第9話「呪胎戴天ー肆ー」のあらすじをネタバレ含めて解説していきますね。
『呪術廻戦』の第9話は、「伏黒 vs 宿儺」というお話でしたが、実際は「宿舎の中での虎杖君との問答」(6話)に対する伏黒君の回答とも呼べるお話でしたね
とりあえず、平安の時代に呪術師が総力を挙げて宿儺に挑んで、なんで敗走したのか分かるくらいには「宿儺さん無敵状態」だったね……。
アレを相手に無傷で立ち回ってた五条先生とはいったい……。
そしてそんな「呪いの王」に作中初めて名前で呼ばれた伏黒君。
興味を持たれたのは幸か不幸か――そこはおいおい、というところですね
『呪術廻戦』第9話「呪胎戴天ー肆ー」のネタバレ
ここからのあらすじは読みやすさを考え、記事の書き方を少し変えています。
できるだけ漫画の雰囲気や疾走感を感じられるように書いていますが、漫画そのものが気になった方は、是非原作のコミックスも読んでくださいね!
かつてあった「漫画村」みたいな違法なサービスは絶対ダメ!
だけど、やり方によっては全巻無料で読む方法もあるよ!
「知らなかった!」って人は、こっちも合わせてチェックしてね!
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受肉した宿儺、食らいつく伏黒
――不平等な現実のみが平等に与えられている
「虎杖は戻ってくる その結果死んでもな
そういう奴だ」
「買いかぶりすぎだな コイツは他の人間より多少頑丈で鈍いだけだ」
英集少年院、正門前。
小雨の降りしきる中、一人と呪いは対峙する。
「先刻もな今際の際で脅えに脅え ゴチャゴチャと御託を並べていたぞ
断言する
奴に自死する度胸はない」
(腕が治ってる 治癒…… 反転術式が使えるんだ)
息を吐く。冷静に。考察を重ね、糸を手繰る。
宿儺は受肉しているのだ。心臓なしで生きていられるとはいえダメージはあるはず。
ならば、虎杖が戻る前に心臓を治させるのだ。
――心臓を欠いた体では勝てないと思わせる。
指を組み合わせる。象るは翼、「鵺」の印。
(できるか? 特級の前ですら動けなかった俺に)
自問する。
――否、できるかじゃねぇ
(やるんだよ!!)
伏黒は無言の気迫を込め、「鵺」を召喚する。
「折角外に出たんだ 広く使おう」
盤面が動く。
鵺を右手、伏黒は左手より接敵する。
(面白い 式神使いのくせに術師本人が向かってくるか)
低く腰を落とした体勢から伏黒が拳打を、宿儺が掌で捌く。
有効打は、ない。
「もっと呪いをこめろ」
右掌に流され、拳を軽く受け止められる。
返しの裏拳。躱せず、顔面を強打される。
だが、ただではやられない。手印を組む。
「大蛇」
足元からの強襲、片手で印を組める「大蛇」を呼び出す。
釘崎を呪霊から救った大蛇だ。脇腹から食いつき、大蛇は宿儺を中空へ。
そこに、散開させた鵺が、背後から迫る。
電を纏い、宿儺の後頭部を撃ち抜く。雷電が弾ける。
「畳みかけろ!!」
しかし――
宿儺の口角が裂ける。
悪意の主が、力を込めた。
ただ、それだけで、伏黒の「大蛇」は弾けてしまった。
千切れた肉片と血潮が、びちゃびちゃと降り注ぐ。
「言ったろう 広く使おう」
一瞬の忘失、己の式が破壊されたその間隙。
宿儺は既に背後にいた。伏黒の制服を無造作に掴み、振り上げる。
次の瞬間、伏黒は空を飛んでいた。
埒外の力で、投げられたのだ。
(呪術うんぬんじゃない!膂力も!!)
空では体制を立て直す隙も無い。
だが宿儺は――投げ飛ばされた先に既にいる。組んだ拳を既に振り上げて、
(敏捷性も!!)
振り下ろされる直前、鵺の召喚が間に合う。翼を盾に、直撃を免れる。
だが、受け止められた訳ではない。衝撃は流せず、
(格が違う!!)
「良い術式だ」
大気が震え、轟音が鳴り響いた。隕石の如く、地に打ち付けられたのだ。
たった数合の応酬。それだけで格の違いを思い知らされた。
己を墜落の衝撃から守った鵺は、既に限界を迎えていた。
(壊される前に解いた方がいいな)
式を返す。
既に伏黒は、特級呪霊が敷いた生得領域を抜けるのに式神を一通り呼び出している。
加えて、特級呪霊に「玉犬(白)」を。宿儺に「大蛇」を破壊されている。
(もう呪力が――)
悩む間もなく、宿儺が降ってくる。
「オマエの式神 影を媒体にしているのか」
「ならなんだ」
「フム 分からんな」
宿儺は思案する。
目の前のガキの術式は、呪符を使うありきたりな術式ではない。
応用も効く。
にもかかわらず――
「オマエあの時 なぜ逃げた」
その問いかけに、伏黒は返す答えを持ち合わせていなかった。
「宝の持ち腐れだな」と嗤う宿儺は、血を流し空洞となった虎杖の胸を指して言う。
「どの道その程度では 心臓は治さんぞ」
(バレバレか)
「つまらん事に命を懸けたな この小僧にそれ程の価値はないというのに」
その言葉に、伏黒は虎杖から投げかけられた問いを思い返していた。
宿舎の中。意見を違えたあの時。
「じゃあなんで 俺は助けたんだよ!!」と。言われた言葉を。
依って立つ理由
――不平等な現実のみが平等に与えられている
「誰かを呪う暇があったら大切な人のことを考えていたいの」
それはいつかの回想か。
伏黒は思う。
彼女は、疑う余地のない善人だった。
誰よりも幸せになるべき人だった。
それでも彼女は――津美紀は呪われた。
伏黒は思う。
俺の性別も知らず”恵”なんて名前をつけた父親は、
今も何処かでのうのうと生きている。
伏黒は思う。
因果応報は全自動ではない。
悪人は法の下で初めて裁かれる。
だから――伏黒は思う。
呪術師はそんな”報い”の、因果応報の歯車の一つだと。
不平等な現実のみが平等に与えられているこの世界で。
少しでも多くの善人が、平等を享受できるように。
だから――俺は虎杖とは違う。
(俺は不平等に人を助ける)
覚悟を決めた。
空気が変わったことを、宿儺は肌で感じ取った。
殺気が宿儺の肌を指す。
「良い 良いぞ」
命を燃やすのはこれからだったわけだ。
目の前のガキが、贄から興味に変わる。――面白い。
故に、
「魅せてみろ!! 伏黒恵!!」
宿儺は名を呼んだ。呪いの王――両面宿儺が、一人の男を認識した瞬間だった。
「布瑠部由良由良」
伏黒は詠唱する。己の全てを懸けるつもりで。
八握――そこまで唱えて、言葉は途切れた。
伏黒の想い、虎杖の最期
雨が降る。雨音が、音を奪う。
「……俺は オマエを助けた理由に論理的な思考を持ち合わせていない」
伏黒は、独白する。
「危険だとしてもオマエの様な善人が死ぬのを見たくなかった
それなりに迷いはしたが結局は我儘な感情論」
でも――それでいい。
「俺は正義の味方じゃない 呪術師なんだ」
だから、オマエを助けたことに一度だって後悔したことはない。
そう、目の前に男に語り掛けた。
「……そっか」
言葉の主は、宿儺ではなかった。
困ったように笑う、虎杖がそこにいた。
「伏黒は頭がいいからな 俺より色々考えてんだろ
オマエの真実は正しいと思う でも俺が間違ってるとも思わん」
伏黒は、言葉を返さない。
その点は、お互いに強情だからだ。
「あー悪い そろそろだわ」
ボダ、ボダボダと。血が零れた。
「伏黒も釘崎も 五条先生……は心配いらねぇか
長生きしろよ」
虎杖の体が傾ぐ。
伏黒は天を仰いだ。
降りしきる雨は冷たく。
虎杖が起き上がることはなかった。
高専から初めての任務を受け少年院に向かう3人、しかしそこは既に呪いの領域になっていて!虎杖と伏黒の2人は釘崎と分断され、隣には特級呪霊!釘崎は孤立し周りにはおびただしい量の呪い!3人の運命は……!?
……といったところで第話は終了でした!
いかがでしたでしょうか?
第話はここまででちょくちょく出てきていた呪いの「等級」についての解説や、任務に挑む3人の動機付けについて描かれていましたね。
「人を助けたい」という虎杖、基本的に善良な釘崎、そして伏黒は――。
意見がぶつかる中で3人は分断され、直後に特級呪霊に遭遇!孤立した釘崎は呪いに囲まれて、誰もが絶体絶命の危機――なんですが、え……これ、3人とも死にません?
「虎杖の腕が――!?」とか「しょっぱなから死んだわコレ」とか色々言われてたよね……。結論から言えば死ぬのは1人だけ。こっから誰がどうやって、どうなって死ぬのか。気になる人は続けて第7話に進んで確かめてね!
『呪術廻戦』第9話「呪胎戴天ー肆ー」の解説
第9話を端的に解説すると、「宿儺上げ」と「伏黒恵の依って立つ理由」を語るお話でしたね。
「俺は正義の味方じゃない 呪術師なんだ」というセリフは、これから先も含めて、ある種独善的に人を助けようとする「伏黒恵」という人物をよく表しているセリフだなあと振り返ってみてよく分かります。
そんな中、いきなり出てきてきちんと解説されるのがすっごい先になる用語も登場していましたので、第10話以降をストレスなく読めるようにいくつか用語を解説していきますねー♪
用語解説①「津美紀」
『呪術廻戦』における「津美紀」とは?
- 正しくは「伏黒 津美紀」
※再登場は第17話・第59話の伏黒の回想に登場する - 伏黒恵の義理の姉 (伏黒の父と津美紀の母が再婚し、姉弟となった)
- 伏黒曰く、「典型的善人」
姉の存在が呪術師としての伏黒の信念の土台となっている
唐突に名前だけが出てくる存在は、彼女以外にも何人かいるのですが……
伏黒君の義理のお姉さん「津美紀」さんですね。
伏黒君の性格・呪術師としての信念に深く関わっている存在です
この時点では原因不明の呪いにかかって昏睡状態になってるんだよね……
「疑う余地のない善人で、幸せになるべき人だった」お姉ちゃんが不平等に呪われた、だから「少しでも多くの善人が平等を享受できるように」救われるべき相手を選んで「不平等に人を助ける」って信念に繋がってるんだよね!
だから、「正義の味方」じゃない。「呪術師なんだ」って伏黒君も言ってるわけだね
用語解説②「布瑠部由良由良」
『呪術廻戦』における「布瑠部由良由良」とは?
- 伏黒の術式における、とある式神を呼び出し、儀式を行うための言葉
- 元ネタは『先代旧事本紀』の第三巻『天神本紀』の一節、
天照大神が天忍穗耳尊に「十の宝」授ける際に伝えた言葉が元になっている
ちょっと先のネタバレも含みますが、伏黒君の術式は、まず呼び出したい影に対して「調伏の儀」という儀式を行って、戦い、影に打ち勝つことで呼び出せるようになります。
この「布瑠部由良由良~」から始まる言葉は、まだ「調伏」できていないとある式神を呼び出すための言葉ですね
なぜこのタイミングで、「調伏の儀」を始めようとしたのか――は、かなり先になりますが第117話で伏黒君が詳しく解説してくれます。
伏黒君が並々ならぬ覚悟を決めていたのがよく分かるお話ですので、117話(14巻収録)を読んだ後は、一度第10話を読み直すのも良いと思いますよー
その他の用語はもう少しお話が進んでから改めて解説しますね。
『呪術廻戦』各話の解説リンク
どのお話か分かりやすいように「〇〇編」/「〇〇巻」でまとめています。
『呪術廻戦』を最新刊まで無料で読む方法!オタクコレクション秘伝の裏技まとめ
始まり | 1巻 | ||||
1話 | 2話 | 3話 | 4話 | 5話 | |
呪胎戴天編 | 6話 | 7話 | |||
2巻 | |||||
8話 | 9話 | ||||
虎杖死亡後 | 10話 | 11話 | 12話 | 13話 | 14話 |
15話 | 16話 | ||||
3巻 | |||||
17話 | 18話 | ||||
幼魚と逆罰編 |
19話 | 20話 | 21話 | 22話 | 23話 |
24話 | 25話 | ||||
4巻 | |||||
26話 | 27話 | 28話 | 29話 | 30話 | |
31話 | |||||
交流会編 |
32話 | 33話 | 34話 | ||
5巻 | |||||
34話 | 35話 | 36話 | 37話 | 38話 | |
39話 | 40話 | 41話 | 42話 | 43話 | |
6巻 | |||||
44話 | 45話 | 46話 | 47話 | 48話 | |
49話 | 50話 | 51話 | 52話 | ||
7巻 | |||||
53話 | 54話 | ||||
起首雷同編 | 55話 | 56話 | 57話 | 58話 | 59話 |
60話 | 61話 | ||||
8巻 | |||||
62話 | 63話 | ||||
懐玉編 | 64話 | 65話 | 66話 | 67話 | 68話 |
69話 | 70話 | ||||
9巻 | |||||
71話 | 72話 | 73話 | 74話 | 75話 | |
玉折編 | 76話 | 77話 | 78話 | 79話 | |
宵祭り編 | 10巻 | ||||
80話 | 81話 | 82話 | |||
渋谷事変編 | 83話 | 84話 | 85話 | 86話 | 87話 |
88話 | |||||
11巻 | |||||
89話 | 90話 | 91話 | 92話 | 93話 | |
94話 | 95話 | 96話 | 97話 | ||
12巻 | |||||
98話 | 99話 | 100話 | 101話 | 102話 | |
103話 | 104話 | 105話 | 106話 | ||
13巻 | |||||
107話 | 108話 | 109話 | 110話 | 111話 | |
112話 | 113話 | 114話 | 115話 | ||
14巻 | |||||
116話 | 117話 | 118話 | 119話 | 120話 | |
121話 | 122話 | 123話 | 124話 | ||
15巻 | |||||
125話 | 126話 | 127話 | 128話 | 129話 | |
130話 | 131話 | 132話 | 133話 | ||
16巻 | |||||
134話 | 135話 | 136話 | 137話 | 138話 | |
139話 | 140話 | 141話 | 142話 | 143話 | |
死滅回游編 |
17巻 | ||||
144話 | 145話 | 146話 | 147話 | 148話 | |
149話 | 150話 | 151話 | 152話 | ||
18巻 | |||||
154話 | 156話 | 157話 | 158話 | 159話 | |
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